言いたいことなんてありません。

俳優 佐々木恭平が公演情報とか見た映画とかあと何か適当にいろんなことを書くブログ

無職は続くよどこまでも

無職になって8ヶ月。

事情をご存知のうえでこのブログまで読んでくださっていたりする奇特な…有難い方には

「お前まだそれやってたのかよ」

と呆れるのを通り越してキレるのを通り越してもはや何の感情も無く切り捨てられること必至の状況が続いている。

さすがに妻帯者として全く家計に貢献しないとただでさえ居場所のない家から永久追放されてもおかしくないので、ちょこちょことお給金を頂戴できる程度には働いている。

しかし、高校時代のバイト代と大差ない程度や、ひと月の既婚サラリーマンのお小遣い程度の収入だったりするので、無職といって差し支えないくらいのものだ。

「今なにしてんの?」と問いかけてきた父親に「無職」とこともなげに答えてしまったときのあの顔は絵画のように名状しがたい複雑なものだった。

 

そこらじゅうで無職だ無職だ言ってるもんだからもはやほとんどの方が心配しなくなっている。

「すごくいい奥さんなんだね」と奥歯にモノが詰まったのが元で親知らずを抜いた次の日みたいな表情で言われる。

 

泣けてくる。

男泣きとかじゃない、普通に泣く。

 

35歳、アラフォーのおっさんが泣く姿の見苦しさといったらないぞ。

想像してみて欲しい、頭頂部がちょっとハゲてきてる顔の怖いおっさんごアウアウ言いながら涎と鼻水を垂らしてむせび泣く姿を。

この世の地獄だ。

 

中には本当に心配して「大丈夫なのか?」「なぜ無職になったのか?」と声をかけてくれる人がいる。

無職という言葉の持つイメージは当人が思っているよりネガティヴなようで「大変だね」なんて言われたりもする。

そんなときは決まって笑いながらこう返す。

 

「そうですねぇ、困っちゃいますねぇ」

 

本当は困っていない。

 

いや、金には困る。

だがそれ以外に困ることはない。

こなすべきタスク、煩わしい人間関係、目覚ましのアラーム、交通費、削られるゲームの時間などなど、仕事にまつわるストレスが全くないので仕事をしてない方がむしろ気楽だ。

気楽さに溺れて体も心も脂肪でブヨブヨになっていく。

 

よく覚えておいてほしい。

これが真のクズだ。

 

これは心配されても嬉しくないとかそういう話ではない。

むしろ嬉しい。

もっと心配してくれて構わない。

もう一度言う。

もっともっと心配してくれて構わない。

心配してくれ。

もっと…もっとだ…

 

違う。

違う、そうじゃない。

構って欲しいとかそういうことを伝えたかったわけじゃない。

このように自堕落で没落した生活になんら危機感も持たずのうのうと生き恥を晒す男でさえも心配してくれる人がいる。

 

心配するなら仕事くれ。

同情するなら金をくれ。

そんなことを思ったり思わなかったり強めに思ったりもするが、気にされてるんだから頑張ろうという気にはなる。

陳腐な言葉で言えば生きる希望だ。

 

人の言葉に励まされ、僕は生きている。

 

具体的に何を頑張ったのかといえば資源を無駄づかいしないために一食も食わずに一日中寝ていたとか、その反動で一日中寝ずにゲームをしたとか、その程度なので何も美しくはない。

 

覚えておいてほしい。

これが、真のクズだ。

この世界の片隅には皆さんと同じ空気を吸うクズがあたかも平民の顔をして存在している。

 

気をつけろ。