言いたいことなんてありません。

俳優 佐々木恭平が公演情報とか見た映画とかあと何か適当にいろんなことを書くブログ

唐辛子の種が消えた

とうがらしの種というお菓子がありました。

 

ありましたというのは文学的表現なんかを目指したわけでも印象づけのために使ったわけでもなくて、

製造している会社が倒産してしまったため世界から消えてしまったんです。

「世界からネコが消えたなら」がいまいちピンとこなくて読まなかった僕ですが「世界からとうがらしの種が消えたなら」という小説があったら即買ったでしょう。

 

柿の種ほどそこらじゅうで売ってるわけではありませんが見つけたら必ず3袋は買うお菓子でした。

 

いつも買うお店に置いてなくて何軒か回った後にネットで注文してやれ!とやっきになったときに見つけた倒産のニュース。

思わず膝から崩れ落ち人目もはばからず泣きました。

 

心の中でだけ。

 

ショックで2〜3日は会話の受け答えが雑になっていたと思います。

顔も能面のようになっていたに違いありません。

 

あったら買うではなくて毎日買っていたら…

タバコやめれば毎日3袋買えたのに…

一企業の財政をたかが貧乏役者一人の財布でどうこうできるわけなぞ無いのに、激しい後悔に包まれた出来事でした。

 

 

昔、団地に住んでいたころ。

秋冬になると毎晩やってくる石焼き芋の販売車がありました。

だいたい僕が風呂に入っている時間。スピーカーのせいか耳障りな音質で、聞いているとたいそう不安になったものでした。

 

音がある位置で止まると「ああ、誰かが買っているんだな」と安心し、止まらずにゆっくり音が移動している間は「誰かが買わないとあの焼き芋屋さんが困るんじゃないか?僕が買いに行けば焼き芋屋さんが続けられる!」といった謎の同情と妄想を繰り広げ、

自らの不安を煽る石焼き芋屋の店主を思ってさらに不安になるという阿呆のごとき不安の無限ループ。

 

そんな体験からか気に入ったものやお店にはなるべくお金を落とすようにし、その結果自分の首を絞めて生きているわけですが、

それでも消えていくものはあり、「もしかしたら」を捨てきれずお店を回ってしまっては二度と味わえないあの味を思い浮かべてしまっています。

 

 

 

【公演情報】

 

すいせいエンジン その1
『星の痂(かさぶた)』

剥がしても剥がしても、足りない。
空気が無遠慮に傷あとを撫で、
雨が優しく血を洗い流す冬の日、
私たちは集まった。

◇公演日程
2017年2月23日(木)〜26日(日)
23日(木) ★15時~ ★19時~
24日(金) ★15時~ 19時~
25日(土) 12時~ 15時~ 19時~
26日(日) 12時~ 15時~

◇劇場
ギャラリーがらん西荻窪
東京都杉並区西荻南3-6-14
JR西荻窪駅南口から徒歩2分
http://www.gallery-garan.com/index.htm

◇チケット
前売2300円
当日2500円
★初日平日マチネ2000円

◇チケット予約
https://www.quartet-online.net/ticket/hosinokasabuta?m=0cifhjh

◇CAST
岩永彩
佐々木恭平
高畑亜実
堀田創
遊佐邦博(InnocentSphere)
阿部ゆきのぶ(ゲンパビ)

◇すいせいエンジンって?
阿部ゆきのぶ(ゲンパビ)の個人ユニットです。
すいせいは水星。